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捨て猫
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作詞 不破 |
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誰もイナイ夜中の公園
明るい電柱の下
蝶々が踊ってた
闇の中でもアナタは綺麗過ぎて
触るのは勿体ないと
あなたに触り損ねて
少しだけ浮いた置き場のない右手を
そっと足下まで降ろした
声も出せずに泣くあたしを
無理矢理この広くて冷たい道路に歩かせた
真っ直ぐ振り返らないで歩けと
そうあたしの背中を大きな掌で叩いた
息も出来ずに泣くあたしを
無理矢理腕を引っ張って抱き寄せた
「もう会えない」「もう守れない」
ごめんネと、撃つような雨が降る中で
そうあたしを抱きながら言った
そんなアナタが綺麗で
唇を血が出るまで噛むほど憎くて
それでもアナタを好き過ぎて
あたしはそんなアナタに捨てられた
誰かに拾って貰えと
エサを与えて貰えと
そう吐き捨てられた
あたしは捨て猫
拾ってくれるのなら
またアナタがいい
アナタしかイナイでしょ?
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