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死に化粧
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作詞 美鳴 |
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失った重さに声も出せず
震える指で頬を撫でる
遠ざかる微笑みに鼓動が喚くように乱れてゆく
二度と触れる事の許されぬその身体
霞みゆく視界に鮮やかすぎる幻を見た
今なら言えるはずだろう
押し隠し続けたこの思い
着飾る君は思いがけず美しくて
誰もが息を飲む
淡く染まる血塗られし顔さえも
声にもならぬほど
叫び声はむなしく空に舞い
ただ一人だと噛み締める
襲いくる孤独に腫れ上がる瞼を静かに閉じる
一度も口に出せずにいたその言葉
薄れゆく意識の中で何度も繰り返していた
今なら壊せるはずだろう
築き上げた無意味なためらい
着飾る君は麗しくも切なくて
抱いたまま離せない
淡く染まる艶やかな唇も
変わることのない意味
ただ一度も伝えられなかったこの想いと
もう二度と呼べぬ名に涙溢れる
たった一人 君の居ないこの世界で・・
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