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世界の中心で、愛をさけぶ
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作詞 朱螺 |
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彼女の居ない世界は嫌だ
僕は彼女が居ない世界に生きたことが無かった
彼女が居ない世界の中で
僕の心はきっと一生、こんなふうにバラバラだろう
彼女と仲の良い先生が死んだ時に詠んだ言葉
凛とした彼女は光の中美しく、僕は初めて気づいた
彼女は無防備な部分だけを僕に見せてたのだった
彼女の笑顔が枯れないように
僕は水やりを欠かさない
そしてそれ以上のこともできないんだ
幸福が空恐ろしいのは
真っ暗な闇がすぐ傍で待ち受けているから
僕はふと考えてしまった
彼女はこの世のどこにも居ないとしたら…
闇が広がってゆく。空が闇だ。
辛い、悲しい。そんな時はどうするんだっけ?
僕はもう自分の無力さを呪うことで手いっぱいだった
彼女にとって僕の存在は苦痛なんだ
僕達は、もう限界だ
―彼女ガ居レバ完璧ナ世界ハ、スッカリ壊レタ―
僕達に必要だったのは
どこかに在るはずの希望だった
…闇なんか見ない…
彼女と二人、待ち続けていた新しい世界
行く前に彼女は危険な状態になった
その中で言った彼女の言葉
「今離れたら私はもう貴方を探せない」
そうだ、約束したんだ『一緒に居る』って
彼女を連れて行くって。
ココではない何処かへ
たとえソコが―闇ノ中デモ―
そして彼女は限界で倒れた
ドウシテ彼女ナンダ?
ドウシテ僕達ナンダ?
――タスケテ――
僕等ヲ此処カラ救イ出シテ
そんな中でも彼女の言葉が浮かんだ
「静かだね、空と海しか見えないね」
「こうして空を見上げていると」
「私達、世界の中心に居るみたい」
「そう思わない?」
傍に居るよ…傍に…
ソシテ彼女ハ泣キナガラ逝ッタ
僕ハ力ノ限リ叫ンダノニ声ニデキナカッタ
ようやく出会えた大切な人達を
僕等は簡単に見失うから
ねぇ、僕はココに居るよ。君に見えるだろうか…
彼女の灰を空に還そう
彼女はすでに空になっている
だからもう見失わない
そして僕は彼女の灰を空へ還した
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