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cherry
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作詞 西樹 雛 |
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cherry
大きな桜の木のしたで、あなたはいつも笑っていました。
薄紅色のその花がそんなにきれいなのですか?
私との時間は、夜の桜よりもつまらないのでしょう。
ひとりのベットがとてもさみしい。あなたの熱であたためて
ほしいのに・・・・・・。
何度自分を汚してきたでしょう。
ひとつ・・・ふたつ・・・それは星の数ほど。
たまにはうそでも「好き」と言って。
たしかめあってもまだたりないのはどうして?
それはあなたの瞳に私が映ってないからよ。
私じゃいやしてあげれない?おいしいカクテルをいつもつくって
あげてるでしょう。どうやら花のかおりのほうが好きみたい。
花なんて私はいやよ。おいしい果実が甘美な果汁をだしながら、
いつもあなたをまっているのよ。
そろそろ私も限界かしら?怒りがこみあげてきました。
服従していたメス犬の私は、いつまでもあなたの心に
ハウスしているわけではないのよ。
わかっている?
約束の夜、大きらいな桜の木のしたで会いました。
そこは黒煙の世界となっていました。
赤々としたきれいな炎、うっすらと白煙もまじっていて。
酸鼻な桜を見ていたら、なんだかうれしくなりました。
そして炎にもまけないまっ赤なチェリーを、血のカクテルに添えましょう―――。
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