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空に
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作詞 水無月 四葉 |
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その日見上げた空は碧く碧く
奥の奥の方まで澄んでいて
濁ることを忘れたようだった
小路に咲いてた花にはキラキラの
朝露が付いていて
小鳥は可憐に鳴き遠くに飛んで
遥か遥か彼方へと消えていった
誰かを避けているようだった
垣根を歩いてた子猫はしなやかに
そっと通り過ぎていく
あなたを信じ疑いもせず
夢見た瞬間を待ち続けていた
次に見上げた空は重く重く
白い白い雲よりも濁っていて
純粋など知らぬようだった
足跡残した土にはキラキラの
雨粒が染みていて
雨は静かに振りそしてその後
痛い痛い水糸へと変わってた
何かを伝えているようだった
小雨はいよいよ激しく冷ややかに
強く降り始めた
土にできた水面に映る
その子の顔はついにゆがんで
目から涙 溢れだしていた
その日見上げた空は碧く碧く
奥の奥の方まで澄んでいて
濁ったのを忘れたようだった
潤んだ蕾には朝露はなく
じっと動かなくって
小鳥は静かに鳴き遠くに飛んで
遥か遥か彼方へと消えていった
誰かを避けているようだった
小路に咲いてた花はゆがみながら
光ににじんでいく
家路についても小刻みに
後ろ振り返り立ち止まって
あなたを信じ待ち続けていた
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