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丁稚奉公姫さらい
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作詞 きぬがさ あわび |
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里を出てから早九年
江戸の呉服の丁稚奉公
飽きて飛び出て姫攫い
そなた私を知らぬと存ず
その口噤(つぐ)んで手を引いて
宵の籠から姫攫い
山の氏神鳥居の裏へ
いずれいずれは暖簾分け
未だ見果てぬ宵の夢
上様上様何処におわす
お上の可愛い娘はここじゃ
せめて一夜の夢でも見せて
いずれ流罪か引き回し
同心野郎に岡っ引き
江戸の町中這い回る
姫の濡れ袖拭いてやり
掴む夢事話してやろう
姫様そのうち頭を寄せて
殿の籠から姫攫い
大事な姫様心を寄せて
いずれいずれは五万石
未だ終わらぬ宵の夢
姫様姫様何処におわす
お上の可愛い娘はここじゃ
ついぞ一夜の夢見た後に
みつかる同心岡っ引き
いずれいずれは江戸中に
未だ見果てぬ浮き世の名
姫様姫様元気でおわせ
お上の可愛い錦の宝
ついぞ一夜の夢見た後に
お縄頂戴 いざさらば
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