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†moan†
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作詞 霧闇 |
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ねぇ 何で逝ってしまったの?
『私が死んだら,やっぱり泣く?』
病室でふと からかうように君がつぶやいた
からかっているのは分かった
でも 苦笑することしかできなかった
だって 図星だったから
消灯の歌 明るく静かな曲
立ち上がる音さえ 神秘的なものにする
扉を開ける音 歩く 靴の音
―――君の 呼び止める声
『...泣かないでね』
君の願い事 叶えてあげられるだろうか
鳥の囀り 光を与える朝。
寒さに耐えて 布団から出る。
沈黙の降りる部屋に
電話のベルが鳴り響く
体が崩れ落ちた 意識が薄く虚ろになった
まだ、電話は何かを話している。
何で...? 何でそんないきなり
わかってたの? だから、あんなこといったの?
何で言ってくれないの? 言ってくれたなら
ずっと 君が眠るまで傍にいたのに
眠ってからでも君が望むならずっと
ごめん 君の願い事 叶えてあげられそうにない
誰かの死がこんなに辛いなんて思ってなかった
ごめん 君の最後の願い事 叶えられなかった
目に浮かぶ 熱い水
神様 どうか かえしてください
僕が最も愛した人を
神様 どうか かえしてください
僕を最期の日まで心に置いていてくれた人を
ねぇ 何で逝ってしまったの?
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