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もりもり奥さん
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作詞 たにさん |
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一年前。おじさんに出会った。
おじさんの名前。それはもりもり奥さん。
普段はそう呼ばれていた
なぜそう呼ばれていたというと
筋肉がおっぱいみたいにムキムキだったからだ。
そんなもりもり奥さんもある日を境に
突然、女になったのだ。
その日からもりもり奥さんは
もりもりおじさんになった。
もう、僕にはおじさんなんてどうでも良かった。
どこから見てもおっさんなのに
女の言葉はしゃべるわ、ムキムキだわで
そんな名前がついた。
結婚。
もりもりおじさんにはそんな言葉、遠いと思ってた。
世の中にはマニアというものがいるそうで
いわゆるそれと結婚した。
相手は会社を経営しているそうで
いわゆる社長である。
もりもりおじさんはオカマバーで働いていて
そこのお店の常連だそうだ。
なぜ結婚が成立したかというと
相手はたまたま男になりたい女であって
いわゆるそういう趣味をお持ちになられていて
いろいろ変態であったということだ
だから僕はあの人の家に遊びにいこうともおもわないし
結婚式にでようとも思わない
ただしつこく結婚式によぶんだ
何度人生の汚点になるからって断ったけど
それでもしつこく言うから
あやうく殺しそうになったよ
来月、変態の結婚式に僕は行くのであろうか・・・
結婚式の始まる一週間前
ある事件が起こった
変態夫婦が妊娠したとの報告が
このとき、お前ら何してんねんって思った
ほんとご飯が喉が通らなかった
ものすごい吐き気と気持ち悪さが脳裏をゆるがした
何度も何度も
「僕の家に子供ができるんだから結婚式に来るんだよ」
ってほんとに何度も何度も電話がかかってきて
何度も何度も家に来たりして
僕は洗脳されてしまった
結婚式当日、僕は彼らの親を見た
そして、彼らのキスも見た。
そして、結婚記念の写真も撮った
そして僕はもりもり奥さんになった。
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