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楔−クサビ−
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作詞 深理 |
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「タスケテ」
そう縋っても誰も助けてはくれない
知っていても今日も何かに縋る。
神様?そんな者は存在しない。
奇跡?起こすだか人は簡単に言うけど
有り得ないって事は本当は分かっているんだろう?
君?何処?見えないよ・・・。
暗闇・・・。何処だ?
目の前に君。
何故泣いている?
君の手にはえらく頑丈な楔。
泣くなよ。楔は自前だろう?
きっと鍵も自前だろ?
言ってる間に俺は駆け出す。
手。手。
引っ張るな。邪魔するな。
よくよく見れば手は俺だ。
俺の中に君の鍵。
そうだ,俺が君を捕まえて苦しくしていたんだ。
俺から鍵を奪い再び君の元へ。
君は開放された。が,俺には何かが突っかかる。
頭を掻こうとして手を挙げる。
俺の手に楔。
鍵はどこかに落っことした。
俺は自分に束縛されている。
そう・・・今も。
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