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左手首の勲章
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作詞 空。 |
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嗚呼 またやってしまったんだ
そうつぶやき後悔しても もう遅いのさ
赤く染まったカッターと
涙に染まったあたしの頬
通る奴らは見て見ぬフリ
時には同情と言う“表の愛”を残していき
時にはキタナイモノを見るように
“キモチワルイ”と唾を吐く
手を切って 何が満たされる?
そんなのあたしが聞きたいわ
“気持ちは分かるよ”
何が分かる?
何故に分かる?
いっそのことカッターを
首筋にあて 力を込めた
震えていた
笑いと涙が止まらなかった
臆病で 死ぬことも出来ないあたし
何がイケナクテ 何がイイノデスカ
嗚呼 歯車がまわりだす
止めてくれよ って大声で叫んでも
助けてくれよ って大声で求めても
何故振り向く人がいないんだ?
ほら ほら ほら
血が滴り落ちる腕がキモチワルイのか
自分で自分をキズツケルなんて
キチガイだと思ってんのか
キチガイなら楽なんだ
だけど正常なのが怖いんだ
ヤスリで削ったようなキズアトに
何度別れを告げようと思ったか
決して この悲しみの表現は
決して この切な過ぎるほどの癖は
終わることなど無いと思ってた
けどあたしを目覚めさせた
そんなお前がいるんだね
なんでお前が叱るか理解できなかったけど
今じゃかわいい想い出さ
もう今は カッターを握って無いさ
机の奥深くに 眠ってる
紙以外に切るものなんて ありません
まだ あのキズは消えないけど
勲章なんだよ
ここまでよく頑張ったなって言う勲章だから
だから消そう、 なんて思わないのさ
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