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見えないゴール
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作詞 なっとん |
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「な〜に、にやけてるの?」
そんな母のセリフで、我にかえった。
あ〜あ、また無意識に想ってたんだなぁ。
もう、半年がたつっていうのに。
あの人と別れてから。
一時はあの人とのこと、
全てなかったものにしたくて、
ヤケになってたときがあった。
でも、
嫌でも気づかされた。
あの人しか、私はダメなんだって。
「今のお前は、見えないゴールに向かって
走ってるようなものだぞ?」
うん、そうだね。
わかってるよ。
でもね、心が納得するまで
思う存分、好きでいたいんだ。
ダメかな?
相手に伝えよう、なんて
これっぽっちも思ってないよ。
だって私は、振られているんだから。
この事実から、目をそらしたりしない。
ちゃんと、受けとめる。
でも、この行き場のない想いは
簡単に消えてはくれないから
だから、想っているんだ。
例えば、
泣きやまない赤ん坊をあやすように。
そっと、
抱きしめているんだ。
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