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マル
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作詞 RIE |
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「物語(おはなし)」を作るのが好きな君は
ちいさなポリシーを持っていた
「文末にマルは使わないの」
その方がやさしい感じがするから
書こうとするとなぜか手が戸惑うから
中でも強く言っていたのは
―マルで終わらせたくない―
自分が作って伝える物語(おはなし)を
マルで区切らずどんどん繋げて
たくさんイメージを広げてほしいと
そんな君が僕にくれた
最後の手紙は
とても君らしい
陽気でやさしくて少し抜けた文章
いつものような
「物語(おはなし)」なら良かったな
君が選んで書いたコトバが
僕の中に雪崩れ込み
二人の「今まで」をみるみる覆う
ああだめだ
何も繋がらない 広がらないよ・・・
そして君が出した答え
「さようなら」の後にぽつりと書かれた
ちいさくてキレイな初めての
マル
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