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夜明け電車
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作詞 アサ |
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君は僕のとなり
僕は君を離れて
向かう窓のあっち側で居眠りをする
温かい夜を毛布にして
君はきっとその中でめそめそ泣いているんだろうな
僕は慰めもしないで 作りかけの朝を用意する
笑ったまま見た世界の終点
照らされた昨日の道
「乗りますか?」 いいえ。
明日へ行きたいんです。
君と 僕と 何処かへ連れて行ってと願いを請うんだ
流れるような安易で苦しくない光は もういらないから
どうか ここにいる僕の大切な人を救ってください
洗ってしまえば終わりだ
きつい花の香りや夕焼けの匂い
明日までの切符を一緒に洗ってしまって
僕は何度か泣いた
君は少し笑って 僕に近づいて
あぁ 窓越しに
泣くしかないんだ
笑うことさえ出来ない
君がいないんだ
僕は立ち尽くしたまま
静かで 穏やかな誰かの葬列
やっぱり窓の向こう側で君は僕のとなりに居るつもりでいる
透明な ガラス越しの想いは 僕らを隔てて
簡単な明日へと誘う
夜の毛布を剥ぎ取ってしまえば
ほら 君の涙色に。
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