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怪人
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作詞 jin |
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外に出れば 自由があると
そう 信じていた
そうさ外には
光りがあんなに満ちてる
僕の足は勝手に動き出した
監視人の目をくぐり
夢を見て飛び出した
それがそもそもの
間違いだった
話し掛けようとしたら逃げられ
子供に会えば石を投げられた
流れる血を手で拭って
その手を見た
この手は醜い
あまりに他の人とは違ってた
「お前は醜い」
「決して外に出てはいけない」
言い付けしっかり 守ってれば良かった
一心不乱に走って
一人になれる場所を見つけて
ずっと泣いていたら
女の子が一人近付いてきて
顔を隠して泣いていた僕を
優しく抱いてくれた
その手は綺麗で
あまりに自分とは違ってた
この手は醜い
振り払い逃げ出してた
これ以上一緒にいると きっと嫌われるから
鋭いこの耳が 一瞬凍りついた
あの子の悲鳴が 聞こえた気がして
戻ってみれば 獣があの子に襲いかかってて
気付けば間に入ってた
この血は 温かい
僕もちゃんと生きていたんだ
この手が 動かない
もう顔を隠す事ができない
どうか見ないで 嫌われたくない
もしも もう少しだけでも人間に近い顔つきだったら
もっと愛してもらえたかなぁ?
もっと夢を持てたかなぁ?
薄れ行く意識の中
君の頬を伝うのは...
薄れ行く意識の中
僕の唇に触れたのは...
uh.....ohhhhh!!
それから僕は長い夢を見た
夢の中では隣にあの子がいて
村に帰った僕を迎えたのは
僕を追い出した石つぶてなんかじゃなくて
多くの人間の 温かい拍手だった...
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