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人魚 (仮)
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作詞 姫。 |
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貴方は音も無く
冷たい視線を落として
ゆっくりと立ち上がる
裸の儘の私は
今も扉の向こうに居る
鏡の中で青白く
凍えて蹲って(ウズクマッテ)いるのは
テレビの砂嵐を泳ぐ人魚
尾鰭(オヒレ)を翻して
奏でる音は
いつか胎児が聴いた詩(ウタ)
ガラスを引っ掻いたような
ひりつく悲鳴で貴方を呼ぶ
貴方は爪先で
踊るように玩ぶ
忘れた事は無いと
裸の儘の私は
今も海辺を漂って居る
鏡の中で青白く
凍えて蹲って(ウズクマッテ)いるのは
テレビの砂嵐を泳ぐ人魚
尾鰭(オヒレ)を翻して
奏でる音は
いつか胎児が聴いた詩(ウタ)
雪の上で横たわる
朱色の貴方をイメージする
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