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静かな冬の夜の海
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作詞 椎名浩華 |
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ため息 こぼれるような
美しい冬の夜の海
全てを捧げ 愛した人
もう二度と還らない
手を差し出せば すぐに
甘えて握り締める
小さな手を感じるたび
守ってあげたいと思った
その笑顔 その瞳 その体
痛いほどに 今も愛してるのに
男なら涙なんて 見せられないと
強がってた いつの日にも
手のひらから こぼれ落ちていった
一番大切なもの 目にするまでは
幼い日の記憶と 確かな傷跡
尖った視線で 生きてきた
信じる事の勇気と 真実の愛と
守るべきものを 教えてくれた人
いつもそばにいたのに なぜ
気付かなかった愚かな罪よ
言葉に出来ぬほど 苦しんで
一人泣いていた事さえ 知らずに
「もしも死んだら 泣いてくれる?」
マジメな顔で 聞いていたのに
悔やむぐらいなら 最善を尽くせと
罵倒されても 何も戻らない
わかっているよ 愛はまだここにある
最後まで聞くから どんなワガママも
涙で滲んだ クセのある文字が
憎しみかき消そうと もがいてる
誰もいない 静かな冬の夜の海
冷たい北風が 熱い頬を通り越して
伝う涙も もうその心に届かない
もう一度だけ 泣き叫んでもいいですか
望む事ならば 全て全て叶えよう
愛してた 愛してる 永遠を誓い合って
もしも望むなら 魂を悪魔にでも
売り渡してもいい この手血に染めてもいい
軋むボートの上 最後の口づけと共に
月が映し出す影 一つになる夜の海
「そばにいてあげる」 もし言えるのなら…
でもわかってる 約束は守るから
誰もいない静かな 冬の夜の海
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