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『 花が咲くよ 』
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作詞 薫 |
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ほら 花が咲くよ 花が咲くよ…
『友達と遊んでくる。』
居もしない友達の名を言い 家を出る寂しい少年
『友達なんかいらない。』
強がりながら 落ち葉を踏み歩いたあの秋の空
人波の中時間が流れ
今日もトンボ飛び交う池を眺める
寂しさに涙する少年に
『きれいだね。』と話しかけてきた女の子
ためらう少年に続いて言う可愛い子
『名前は何? 友達にならない?』
ほら 花が咲くよ 花が咲くよ
一つの花にもう一つの花
二人の子供を見つめる 二つのきれいな花…
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二人はいつも一緒
何処へでも二人で冒険 寂しさ忘れ過ぎる日々
いつの間にか背が伸び
少女を見下ろし話すようになった少年
いつも頭に寝グセつけ
どこかとぼけた 体の弱い少女
自分の夢を語る少女
夢を持たず生きてきた少年 笑ってごまかす
頭がよく 誰にでも好かれる少女
劣等感の中で友達以上の感情を隠す少年
ほら 花が咲くよ 花が咲くよ
大切な人が側にいる その暖かさに気付かない悲しさ
今日も揺れる二つの花…
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降り続く長い雨
うなだれる二つの花 忍び寄る悪魔の足音
病室の中崩れる少年
視界に映るのは 最後まで頑張った少女の亡骸
少し変わり者だったあの女の子
下らない事にでも一緒に笑い合ってたあの日々
悲しさの理由がわからず
自分だけが生き続ける意味もわからず
狂いだしそうな少年の目に浮かんだ
あのきれいな二つの花
ほら 花が咲くよ 花が咲くよ
生きる意味を持つ喜び 寄り添うように咲いてた花
今でもきれいに咲いてるだろうか…?
ほら 花が咲くよ 花が咲くよ
可愛い種も空を舞う
この世に生きた意味 それを知るもの空を舞う…
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少年は夢を叶えた 少女の想いと共に叶えた
言いそびれた言葉も 今なら届きそうな気がする
今は遠くに咲く花に…
花が咲くよ... 花が咲くよ...
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