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季節を渡ったコルク
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作詞 おそね |
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扉の軋む音を聞いたのは何時のことか
前髪は鬱陶しい程伸びたのに 睫は全く変わらないよ
君は其れを目印に僕を見つけてくれませんか
埃の被った時計では 僕の命令を背くのか
是程あの時からもう刻むことを止めろと云っているのに
不自然に袖無しのシャツを来た子供達は
何時からかもう走り去ってしまった
気づかない間に季節は変わって行くのに
僕を置いて行ってはくれないのかい
あの時から机に擦り続けて来た鍵では
もう君の部屋に入れないだろうね
季節と共に擦り減ってしまったから
庭の蒲公英は青々と萌えていたのに
今は凍って 萎びてしまったよ
雪が音を喰う だから君の声が聞こえないのですか
あの夏の日 忙しなく波打っていた
君の命の音が聞こえないのですか
僕の頬を涙が伝うのは
シャンメリーで酔った所為だと思いたいのだ
アルコールの変わりに
君が流れ込んで来たのだと
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