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ジャン・ベルサムの籠の中
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作詞 おそね |
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不細工な煉瓦が重なり合う塀の前
泣いているお嬢さんへ
蝙蝠傘を売ってあげようか
お嬢さんに聞いた話
「この雨が私を攻める」と云ったら
愛人は雨を止めに行ったんだそうだ
僕には正しい方なんて分からないさ
だけど君の望むものをあげる事はできるよ
憎しみが何時しか後悔に変わって
其れが悲しくて仕方が無い坊やへ
真実を教えてあげようか
坊やに聞いた話
友人に嘘を吐かれて
「大嫌い」と自分も嘘を吐いてしまったそうだ
僕にはどっちが悪いかなんて分からないさ
だけど君の望むものをあげる事はできるよ
ほら今日も間違いが溢れて止まない
元凶を止めてしまえば其れで済む話なのに
嘘は嘘として真実で有る事が出来るのに
嗚呼馬鹿だなあ 僕が売ったものは
何の得もないものなのにね
今日もジャン・ベルサムは町と町を繋いで歩くよ
籠にたっぷりと目眩ましを詰めて
自分は不幸だと思い込んで
助けを求めている君へ
僕が助けてあげようか
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