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あいつが死んで俺は生きてる
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作詞 シャムリッド |
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あいつが死んで俺は生きてる
あれは2年前の大晦日の夜
年越しできずにこの世を去ったあいつ
同じ夢を抱き 小学生のときから仲良かった俺らは
一緒に野球部に入ってバッテリーを組んだ
あいつが投げて俺が捕った
あいつが死んで
あいつの妻が泣きじゃくっていた
俺は
―――――もらい泣きした
葬式の写真はいつもと変わらぬ笑顔で
まるでそこにいるかのようだった
息子とキャッチボールをするとき思い出す
忘れたい記憶だ
あいつが死んで
息子はあいつのグローブをつけている
時々なぜか姿が重なって見えるから
心で話しかけてボールを投げる
「いつ戻ってくんの?」
「来年の大晦日かな」
そうして毎年 大晦日は過ぎてゆく
―――――独り泣きした
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