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カレハ
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作詞 千壱 |
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過ぎた紅葉の並木道
散らばるは君との過去
椛は愛情の数だけ
銀杏は衝突の数だけ
でもその全ては 君と共にあれと願った数
散り始めた気持ちの中 それでも
君に向けた想いだけは あたしのほんと
名も無き道 ここで独り葉を掬い上げて
いずれ来る冬を待つ 呼吸(いき)を止めて待つ
昔はこの道にも 切ないほどの薄紅が咲いて
むせ返るほど甘やかに 空さえ染めてしまう様に
「生」と「愛」を 詠っていたのに
緩やかな終わりに 苦しい期待が融けて消える
花よ葉よ どうか四季を間違えてと
椛は温もりの数だけ
銀杏は涙と怒りの数だけ
でもその全ては 君と共にあれと祈った数
散り切った気持ちの隅で 残っていた
君に向けた想いだけが あたしのほんと
名も無き道 ここで独り枯葉に呑まれ続けて
いずれ来る冬に その先の季節に
名残惜しく君を探す
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