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迷わせ人
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作詞 八月一日晶(ホズミアキラ) |
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折り返す波の唄
覚えては消えてゆき
紅く染まった月の明かりが
何故かとても不吉な
夜だった
子供ごころに思い出して
小さな影をかきむしっては
いつもと同じ
この空の色
いつもと違う
この海の底
地平線のその向こうには
何が あるか 知っていますか
時の生まれる
その瞬間を
あなたはかつて
見たことがある
響いてる森の音が
私の影を細かく揺らし
儚げな黄昏の空
いつもいつでも
啼いていました
深い眠りを彷徨う人の
言葉から耳 おふさぎなさい
折りたたまれた
あの頃の色
砕け崩れる
鏡の前で
水平線のその向こうには
何が あるか 知っていますか
耳鳴りの中
手探りの人
あなたはいつも
歩を止めはしない
囁きかける樹々の言葉は
いつも 何かを 嘯いていて
迷わせ人の
澄んだ瞳に
抗うことを
やめるのは何故
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