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源氏物語 〜1〜
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作詞 ニノ |
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今は昔
光源氏“光の君”
が生まれた時代
光の君は 恋愛
というものを知らない
これは悲しい物語
「愛とはいいものだ」
父上は幼い僕にそういった
「そうなの?」
膝にのったまま僕はいった
「ああ、いいものだ」
「うん」
頬に落ちる物は寂しいもの
「私は、母さんを愛しすぎてしまった」
「父上?」
幼いながらも心に染み渡った
六歳の夜
「この遊びはなんだ?」
僕は紅葉をとばす遊びに興味を持った
「紅葉を飛ばして運命の人の所へ行くの」
運命の人・・・か
「よし、やってみせよう」
両手いっぱいに紅葉を・・・
溢れるくらいの愛を・・・
飛べ
「よし、飛んだ」
飛べ 飛べ 飛べ
僕の愛を教えてくれ
僕の・・・
「貴女なのか?」
そこにいたのは綺麗な女
盛装の姿だった
今から嫁に行くとでもいうのか?
花嫁だって構わない
僕はきっと・・・
この人に・・・
恋をする
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