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冬 色
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作詞 銀狼 |
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僕の夢は灰色のシャボン玉
寒空に溶けて消える
水溜りに賽銭を投げ込んで
あわよくば願い事も
いつか出逢えるはずだった
美しい恋人や
樹海の果てに捨ててきた
落書きの幸せが
走馬灯のように巡り廻る
誰も居ない部屋で蛹になる
裸電球の温かさで
冬を越えなくちゃならないんだ
雲に消える頼りない二番星
いつの日か流れ星に
子供のころ馬鹿にしてた魔法を
今更に思い出した
「やる時はやる」と誓ったが
やる時が分からずに
冷たい風に急かされて
振り返る崖の上
噛り付くように月を抱いて
赤い瞳を腫らしたウサギになる
孤独に気付けず死に損ねて
冬を越えなくちゃならないんだ
春は来ないかも知れないけど
雪の中で思う罪と罰と
失くした時間を埋めるように
冬を越えなくちゃならないんだ
冬を越えなくちゃならないんだ
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