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雨音
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作詞 稀砂 |
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冷たい
今 私の耳にはいるのは
静かな雨音だけ
ただ立ちすくむしかなかった
あなたを追いかけることもできなかった
私を包んだあのぬくもりは
幻だったのだろうか
あたたかいと分かったのは
あなたがいたから
寂しいと思えるのも
あなたが おしえてくれたから
浅はかだと思われてもいい
「道具」としか見てくれなくてもかまわない
ずっとそばにいてほしかった
一人になるのが寂しいんじゃない
あなたがいなくなるのがこわいんだ
雨の雫の旋律が ひどく美しく
心にしみる
私をなぐさめるように 優しく響く
けれど
私が欲しいのは雨の子守唄じゃない
孤独をいやす友達でもない
あなただけ
私の欲望が体からしみでて 水面に醜く映る
あなたにはみられたくなかった だから
私は追えなかった 追わなかった
あなたが望むなら 私も望むから
あなたが決めた道ならば
私のたどる道だから
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