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いない。
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作詞 フレッド君。 |
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メディアで見ていた自殺者の数
人が死ぬなんて当たり前のように感じていた
それは実際に自分の周りでは起こらない
そう信じてたから
人の生き死になんて関係ない
僕は僕の為に生きる
僕の人生の中に母と言うものが存在するのに
僕はそれを無視して勝手に自分だけだと思い込んだ
母の辛さや悲しみなんてわかろうとせずに
ただ曲がって育った
隣のおばさんが騒がしそうに戸を叩くから
夜中だというのに目が覚めた
手短に話すように言ったのに
今度は僕を連れ出した
連れ出されたのは事故現場生々しい血の匂いと
血だらけの痛々しい母がそこにいた
何が起こったのかも理解せずにただ立ち尽くして
何も受け入れたくなくて僕は目を塞ぎこんだ
母の死を悟ったものの
涙は出なかった
突然訪れた事故 巻き込まれた家族
色々メディアで見てきたけど実際は平気なもんじゃない
通夜も終わり 母はもう遺骨となった
だけど相変わらず僕は無表\情で涙なんか出なかった
父はいないし祖父も祖母もいないから
僕は独りっきりで家に閉じこもった
やがて学校へ行き友達と話し
先生とも話したけど
皆が泣くだけで僕はなんとも来ないんだ
家に帰って飯を作って母の味を思い出した時
やっと目から雫が落ちていた
雫は連なって 僕の頬に川をつくる
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