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百合籠のステンドグラス
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作詞 E-L-E |
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「夢の鳥が羽ばたいた空」
第15巻 447ページ
「鳥の夢が羽ばたいた大地」
夜の木々は凪がれ
されど燃えてゆくのでしょう
気品高きドレスの
薔薇の解れは永遠に
結び 千切り
固い絆 重い縁
高き音色 天翔ける星
折れたペンの インク染みて
昼は夜に 溺れてゆく
ステンドグラスに 咲いたのは誰
手に取れば映える 細い羽根の雲
小夜啼鳥の声はリングをこぼした
その八対の翼でこの世の全てを見た
迷いこんだ恋の果てに
長い髪は薔薇を抱く忘れ去られし亡骸
紡がれる銀のローブ
甘くない果実はもうそこにはない
昼の月は殺がれ
そして晴れて行くでしょう
絶えた千の目のごとく
いつもいつも見ていた
恋の 神宮
数を数え 揺らぐ裸身
遥か彼方 思い人は何処
荒れた空を掴むように
抱いた笑みはとても心地好く
乾いた唇 ぬらす愛の蜜
闇を凪ぐ指は 素肌に食い込む
鏡の向こうに 手をつなぎいきましょう
そっと抱きしめる百合は甘いダリアの馨り
迷いこんだ砂の果てに
甘い声は瑕を抱く 撫でられし頬の涙
宵の白さを食んで
もう一度共に生きていきましょう
―\全ては何の為に生き
何の為に死ぬのか―\
蒼い鐘の鳴るその夜に
再び灯る血をつなぎとめ
埋もれ彩る綺麗な花に
一夜も惜しむことは無い
―\全てを包む海と空の果てにあるのは―\
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