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晩秋のプロムナード
作詞 蜜希
秋より春がすきと言った人は
薄い水彩のはがきをくれた
「幸福に飽きた」と冷たいペンが
滲み、私の返事を待っている

「彼はいい人」捨てられない写真は
もう若くない証拠
あの頃の私ならきっと
行きずりの人も愛せたのに

寄り添ってた枝を捨てて木の葉は、
ぬれた土に身体を寄らす
きみはそれが幸せだと思っていたね
外は深くなる四季、私は橙に消える


公園の散歩道、むかしと変わらない
呼吸整えて足早に行く
彼女は私が欲しかった季節を抱いて、
冬の前にはそれを捨てた

残された色付きの栞、私の本に
はさまない、けして
恋人たちの横、すり抜けていく、
若葉もいつか色付いて枯れるの

枝から離れた木の葉は、
二度と真夏に戻れない
気付かなかったのは子供だったから
外は深くなる四季、後悔は紅を染める

道を埋めるのは刹那の色彩、
こんなにも何にもない心が恐いから、
私はぼんやりプロムナードを歩く
きっと私は許せない、面影も紫に死す
きっと私は許せない、面影も紫に死す

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 晩秋のプロムナード
公開日 2003/09/04
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コメント 今年の秋は暑いそうです。季節が無くなっていく感じがして悲しい。
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