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匣 の 中 で
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作詞 櫻井 由希 |
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手をかざして見てみるんだ
あの空の向こうを
何があったって別になんとも思わない
だって僕は「それ」を見ちゃいない
無表\情に見つめる僕に問いかけるのは無駄なこと
だって僕は喋る口も言葉も持ち合わせてないのだから
誰かの口が動くたびに変わる顔色も声色も
全てに飽きた
手元にはもう一枚のカードしか残ってないのに
窓一つない部屋で選べる道は唯一つ
どんな知恵で潜り抜けてもきっとここから出れはしない
出てはいけない
バットでもない限りここから出るのは不可能\だ
それならいっそ諦めて
歌でも歌おう
歌詞なんかなくてもいい
リズムだって音階だって一定でいい
そうしていていればいつか
狂った僕を
ここから出してくれる
それを待って壁の隅っこにでもぼっと座っていよう
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