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夢にさよなら、現実におはよう
作詞 濱田啓介
手を繋いで、微笑み合って歩いた、いつかのデート
それは夢のようだった
今、確かに君と付き合ってるけど
この前友達と話してた、君の心を聞いた

学校の教室で、友達が「あの人の事、どう思ってるの?」と訊いて
廊下を歩く途中で その答えに耳を貸す
盗み聞きしたわけじゃないんだ
「好きすぎて嫌いになった、だから今は微妙」と、そう答えた君を見た

その日の放課後 泣きながら帰った僕がいた
情けなくて、気付けなくて、無力な自分に嫌気がさした
まるで夢から覚めた後みたいに、君との事を思い出してる

その夜は泣き寝入り 意味不明な君の答えを
忘れられなくて、悔しくて、その想いが君への憎悪となる
その時君からメールが来た もしかして、と思ってメールを見たら
「私はずっとあなたの隣に居るから」と 送ってきた

なんだか信じられないけど嬉しい事に変わりはない
そう気付いたのは僕の眼に涙が流れていたからだと思う
多分、いやそれはきっと、落胆の涙ではなかった気がした

その翌日学校で、嬉しくなっていた僕はつい、例の友達に
「あいつが俺の事どう思ってるか聞いてみて」と言ってしまった
その友達は喜んで、と快く引き受けてくれた

その夜僕は 久々に君と恋人同士らしいメールをした
とても信じられなかった、でも君は確かに帰って来た
僕はとても嬉しかった

その次の日、友達はやけに 元気が無くて
「どうしたの?」って訊いてみたら、「ちょっと、話がある」と一言
その友達は 誰もいない校舎裏に僕を呼び
僕に後姿を見せたまま 僕にこう言った
「あいつに訊いてみた。そしたら・・・」
僕は胸騒ぎがした・・・

「前言ったでしょ?ぜんぜん好きじゃないって、とそう言ったんだ」


僕は あまりにも夢を長く見すぎた

すでに消えていた恋の炎に気がつかず、現実を見ずに

僕は 夢を長く見すぎた

僕は夢しか見てなかった

現実という名の真実に、気付けなかった


僕は ずっと、恋をしている夢を見ていた。

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歌詞タイトル 夢にさよなら、現実におはよう
公開日 2006/10/08
ジャンル 詩(ポエム)
カテゴリ 失恋
コメント 完全ノンフィクション。僕の体験。僕が彼女にウソ\をつかれたのは、2つありました。・ただの冗談・本当は好きじゃないけど仕方ないから付き合ってやってる。この詩は、いわば後者の想い・・・。
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