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下から見た世界
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作詞 濱田啓介 |
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彼は「少年」
名前をもらう前に物心がついた 小さな世界を見る「眼」
夢はまだなく
貧民街をずっと歩き回っていた 大きな奴らを見る「眼」
倒れた少年はひたすらに 下から世界を見上げていた
昇った朝日を よろよろ歩く人の足を そして地面に倒れてる貧しさを
Love me…Give me…Tell me…
「知らない事が多すぎた」
Stand for you, Standby me…
歩く大人たちは 10年の命を見捨てていった
あれは「希望」
下から見た上の世界は 何よりも輝いている世界で
たった今 時は来た
少年はそこへ行こうとしていた その時
浮き上がる少年の細い足を 何者かが掴んできた
少年は振り返ると そこにはひとりの少女 泥だらけの顔で笑っていた
その儚い笑顔には たくさんの泥が
でも少年にとっては よっぽど
その笑顔が綺麗に見えた
歩く大人たちに 見せてやりたいと願っていた
「なぜ笑ってるの 君は何を見たの」
少年は哀しく問いかけてみた それでも少女は笑った
「やっと 希望に出逢えたの」
少女の瞳は美しく輝く 昇った陽に負けないような顔で笑った
少年は頷いて上を向いた 少女は少年についていった
貧民街の外れの物語 裏路地の外れに ずっと倒れたままの 二つの小さな体
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