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さよならは思い出の中に
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作詞 濱田啓介 |
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風に揺れる草むらの中の小さなひとつの道
寂しそうな僕をいつの日か守ってくれた一本の木
少し背が伸びた 考え方も皮肉っぽくなった
でも中身は同じ そして感じた 「僕は今 戻ってきた」
3年前の同じ場所で同じ格好をしていた僕を見て
「独りぼっちね」と声をかける 君に似せた風の声
何も変わっていないその景色をただ 立ち尽くして見ていた
僕の夢の中ではいつも楽しそうな君の姿ばかりで
辛くなってしまうんだ 思い出すんだ
「愛してる」と言ったカビの生えた君の古い言葉が
「何年前の話だ、もうやめよう」独り言で 君の事を
考えるのはもう やめた
いつの日か君と夢見た 思い出となった未来予\想図が
記憶の彼方に監禁されたはずなのに ここに来ると込み上げて来る
3年前にはこの場所で君を抱きしめてたっけ
二人とも幸せそうだったけど それは過去の話
思い出の話
電車に乗ってその場所から出来るだけ遠くに
行こうとした僕を 風がそっと抱きしめる
「きっと君は僕が作り出した幻影なんだろう、そうなんだろう」
風はそっと離れて行った 僕はそれを見送った
もう鳴る事も無い携帯の着信メロディー
それが鳴る度に僕は飛びついていって君のメールを見てたなぁ
錆び付いた携帯の履歴を確認してみたけど
3年前のあの日から 君からの連絡は全く無い
僕は履歴を消去した
読み飽きたマンガを僕の思考に逆らって
何度も何度も無理やり読まされる 失恋話
あまり泣いたことない僕でも 自然と涙が溢れてくる
電車に乗って数時間 陽はとっくの昔に沈み
静かに残されていた 君と座った痕跡も
今日を最後にお別れだ そうだろう
風に揺れる草むらの中のひとつの道
何も変わっていない 景色を前に立ち尽くしてた
一人で呟いてみたんだ もう一度、もう一度
「変わったのは 僕の姿だけ」
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