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ばかみたい
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作詞 のんち |
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「遊びにいくね」
あなたと私距離があるから
そのメールを読んだとき
涙が頬をつたった。
素直じゃなくて
優しくもなくて
欲しい言葉を何ひとつくれないあなただったけど
そんなのはいらなかった。
“付き合っている”
そんな見えない保証が私を支えてくれた。
久しぶりのあなたの笑顔は
何ひとつ変わっていなくて
ちょっぴり伸びた髪の毛に
嫉妬した。
たった4日間。
あなたと私の二人の時間。
幸せだった。
あなたは言葉も足りないし
私も気持ちが溢れて言葉にできなくて
時間ばかりが過ぎていった。
だけれど隣にはあなたがいて
勇気を出して寄り添ってみたとき
抱きしめてくれたあなた。
うつむいた私は照れていたわけじゃなくって
ばれないように泣いていた。
駅の改札。
あなたとのお別れ。
また私とあなたは離れ離れ。
あと少し、たくさん話しておかなきゃと
考えれば考えるほど
言葉が胸で詰まって出てこない。
涙を出ないように頑張ることに
精一杯で伝えたい言葉が言えない。
「もう時間だから」
そういって私の目を見たあなた。
手も握れなかった。
改札を通りあなたが遠くなる。
振り返って手を振ったあなた。
笑顔で私もあなたに手を振ったよ。
あなたが前を向いて歩き出したとき
泣き崩れた私はどうしようもない。
大好きといってみればよかった。
帰らないでと困らせてみればよかった。
傍にいてとわがままを言ってみればよかった。
大人ぶって冷静ぶってばかみたいだね。
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