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真夏のコンクール
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作詞 桃てん |
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いよいよ迎えた
真夏の、吹奏楽コンクール。
私にとっては初めての大舞台。
そして、3年の先輩にとっては…これがラストステージになるかもしれない…。
たった4ヶ月という短い期間。
その中でも先輩にはすごくお世話になった。
不安でいっぱいだったあの頃を
乗り越えられたのは、先輩がいてくれたから。
そんなお世話になった先輩たちのラストステージ。
自分のできる限りの恩返しをしたい。
とにかく今できる精一杯の演奏をしようと、心に誓った。
本番直前
『頑張ろうね!』の声が飛び交った。
そうして、私たちはステージへ向かった。
演奏が始まり、課題曲、そして自由曲へと続いていく。
自由曲には、ユーフォとホルン、そして私の主旋律があった。
トランペットは私しかいないから、ソ\ロといってもおかしくはなかった。
でも、最も苦手とする高音連発で成功率は低かった。
でも、今日の直前練習ではすごく調子がよかった。
…なのに、本番では決めることができなかった…
それでも金賞、そして県大会への望みを結果発表\へ託した。
…しかし、その望みも叶わず、銀賞で県大会へは進めなかった。
今日で3年生の先輩たちは部活引退。
コンクールがラストステージとなってしまった。
自分が失敗した部分があっただけに
本当に悔しかった。
『来年は絶対県大会行こうね』
結果発表\のあと、そう同級生と誓い合った。
来年の夏のコンクール。
地区大会で金賞をとって、胸を張って
県大会のステージへ立つのを夢見て
新たな一歩を踏み出したい。
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