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棘の罰
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作詞 莱仔 |
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荊の夢に溺れれば、白い罪に苛まれ、
黒い幻見たな らば、棘の罰にて裁かれる。
暖かな日差しと、
軽やかに吹く風。
心地よいなんて思えない。
貴方のために生きる私は。
誰よりも近くに居たかった。
夢でなく現実で。
一瞬でなく永遠に。
もう想わずにいられない。
例え何かが壊れても。
けれど、貴方は選んでしまった。
守り、傷付いていく道を。
狂い咲いた想い、
夢へと続く軋む音が、
あっけなく裁たれた。
花弁散って、残った棘に。
涙はあふれて止まらない。
伝わる雫とこの身など、
空に散らせてしまいたかった。
地面に別れを告げて、一歩先には何もなかった。
貴方のために生きる私は、
もはや貴方に触れられない。
一緒に居られる。それだけだから、
愛おしさが痛かった。
それでも、微笑って受けられる。
貴方が下した、罰ならば。
だって私は、
春に焦がれた秋桜だから。
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