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海岸線の飛沫
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作詞 サブマリン |
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不意に流れてきた 1999年のラブソ\ング
周波数を整えて 低い天井を見上げて
慌ただしい毎日に押しやられていた
あの頃の景色を ふと思い出す
怖いものなど何も無かった
二人で居れれば それだけでよかった
幾つものヘアピンカーブ 二人で揺れて揺れて
海岸線の飛沫を 君は見つめながら
「…。」
僕は君の心と静かにキスをした
砕け散る白波のように
もっと強く君を愛していたかった
木々が隠す影と海風になびく髪
痛みの中で些細な幸せを探して
二人は揺れる ざわめく季節の中で
しがみついたって 季節は移ろってしまう
笑い合ってた二人も いつしか啀み合い
埋められない段差が歯痒くて切なくて
孤独が溢れ出す夜に 君を想いながら
「…。」
やり場のない気持ちが渦巻いてゆく
砕け散る白波のように
もっと激しくぶつかって欲しかった
入り組んだ海岸と迷い込んだ入江
孤島の中で最後の幸せを握って
二人は手を離す 色付いた想い出を残して
もしも あのまま二人で過ごしていたら
どんな色の未来が待っていたのだろうか?
淡い空色を見上げたって 切なさを拭えない
ラジオが不意に途切れて
僕は心に言葉を綴って…
砕け散る白波のように
もっと激しくぶつかって欲しかった
木々が隠す影と海風になびく髪
痛みの中で些細な幸せを探して
二人は駆けた 二度と戻れない季節を
僕は向かう いつかの海岸線へ あの飛沫に
砕け散る白波のように
もっと強く君を愛していたかった
一人見つめる 幼かった日の面影を
一人口ずさむ あの夏のラブソ\ング
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