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カケラ
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作詞 楠木葵 |
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真っ白な紙に描いた 真っ青な五月雨
淋しさぶらさげて 独り途方に暮れている
得意の悩ましげな顔が 今日は役に立つよ
傘を差し出したのは ねぇ 君だった
時間は随分と 一人歩きしてたんだ
声もいつの間にか 届かない場所になっていて
ばらけた恋の欠片を拾ったよ
廻る時間の 境界線にぽつりと一つ
緩やかなカーブにかくれて見えた
悪戯な笑顔 希望も削って君へ捧ぐよ
真っ赤な靴を投げ出して 小さく空に尋ねた
太陽は在りますか あの子と幸せになれますか
いつか戻れない場所まで ガラクタを積み重ねて
そのお喋りを聞くから ねぇ ついて来て
傷も放置してたら 合併して過去に縋る
切ない気もしたけど それはそれなりに楽しいから
ばらけた恋の子守唄を聴いていた
遠い記憶の 鮮明な壁の向こうから
可愛いリボンを一緒に結ぼう
この距離感が 僕らを引き裂くことがないように
ああ なんて幸せな日々
綺麗だね 素敵だね 大好きだよ
これがありふれた夢だとしたら
ああ 覚めなくてもいいよ ねぇ
ばらけた恋の欠片が無くなった
廻る時間の 境界線にふわり攫われ
緩やかなカーブにかくれて消えた
悪戯な笑顔 淀んだ空に響く子守唄
眠りから覚めれば 白い世界 君は居ない
雨はまだ降っていた 青く 青く
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