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サイケデリック
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作詞 月猫 |
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夜中は八割方お祭騒ぎで出来ていて私の庭
花火を撃ち落として笑い転げるお遊戯は愛しい愚か
お伽噺の姫が腐食し始めて面白くて仕方ない
好き嫌いはないの 銃口だって悦んで頂きます
からから 乾ききった体はどこまでも愉快
からから 頭蓋骨の中で脳が転がっている
鮮やかな色が私をダンスに誘ってメロドラマ
目も眩むほどに回転している世界はプライベート
ひとり見下ろした逆さに立っているビルがバベルの塔
電波と一緒に自在に泳ぎまわったらネオロマンス
不意に 興奮が冷めた
人造美人が百花繚乱で何とも寒々しい
寝台の下で私を見つめるのは年老いた闇
食卓の上のしなびた死体が不味すぎて腹が立つ
近づかないでよ 体温にさえ恐慌を来たしそう
ぼろぼろ 剥がれかけた化粧は幻滅の対象
ぼろぼろ 命綱が崩れるのを見てしまったの
全てに腹を立てる自分にも腹が立ってギャンブラー
いくら遊んでも楽しさと憂鬱とでリバーシブル
革命が好きな私の深層はつまりアルカイック
どうにもならないことを取り繕いたいスノビズム
ああ……目が回る
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