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言葉
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作詞 蒼紺 |
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わたしの友達に「死にたい」といった子がいる
その子には支えになっている友達がいる
でもわたしはその子に何もしてあげられない
その子にかけてあげるべき言葉がわからない
「死なないで」
「生きたくても生きられない子もいるんだよ」
「たった一度の人生じゃん」
「自分の命なんだからあなたが好きに使えばいい」
「人生まだまだこれからだよ」
どれも簡単に聞こえる
その子は本気で悩んでた
そんな簡単な言葉をかけても
その子の心はきっと開かれない
どれも偽善だから
その子の友達はかけてあげるべき言葉を持っていた
何を言ったのか どうやって彼女の心を救ったのか
そんなの知らない
わたしが知るべきことじゃないから
ただそのこの友達が羨ましかった
みんなの相談に乗ってあげてた
みんなの心を少しでも開いてた
「言葉の力」を持っていた
わたしにはないものを持っていた
わたしにはできないことができてた
それが羨ましかった
その子の心を救ってあげられなかった自分がものすごく情けなくて
自分の力のなさに失望した
「わたしは誰も助けてあげられないんだ」
そんな思いでいっぱいだ
その頃から今も
「そばにいてあげる 話を聞いてあげる」
そんなこと誰でもできるのに
わたしはそんなことしかできない
きっとこれからもそんなことしかできないんだ
ごめんね
あなたを救ってあげられなかった
わたしにはその力がなかった
でも一言だけ言わせて?
偽善だってわかってるけど
やっぱりわたしはこの言葉しか言えないし言いたいの
「死なないで」
「わたしはあなたのことが好きだから」
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