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赤頭巾ちゃんの話
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作詞 なな汚 |
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ある日、赤頭巾ちゃんが
狼さんに出会いました。
赤頭巾ちゃんは、一目で恋におちました。
だけれど絵本の世界では、そんな事は許されないから…
気持ちを隠すのは大変なのです。
歩いていても狼さんはついてきます…
その甘い声に耳をかたむけたくないのに
私は、立ち止まってしまうのです。
優しい笑顔で、それは偽りで
それでも、私は貴方をとっくに愛しています。
声に出してしまえば
音にすれば
それだけで何もかもが壊れる
それでも、私は救われる
悩んでいる時の事
赤頭巾ちゃんは二つの道を見つけます。
楽な方へ、だけれど間違った方へ続く道
苦しい方へ、だけれど正しい方へ続く道
狼さんは相も変わらず
耳元で囁くから
その素敵な微笑が
私を侵食していくから
わかっています、偽りだと。
わかっています、間違いだと。
それでも、人は誰かを愛します。
それはどうしようも無いこと
ある日、赤頭巾ちゃんは
素敵な狼さんに出会ってしまったのです。
その笑顔は素敵で、でも偽りで
その声は甘くて、でも間違った方への誘惑で
だけれど、赤頭巾ちゃんは
狼さんにキスをしました。
それは、世界の誰よりも、愛をこめたキスでした。
決まりから外れた恋だとしても
それがどれだけ間違っていても
それはやはり恋で
それは美しいものでした。
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