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亡霊館の夜明け
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作詞 EmptyDoll |
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今ここに 猛き王者が集う聖地あり
かの聖戦を征した勇者達
華美な装飾品を身に纏い
今宵も集う 混沌の館
英雄と名高き聖なる焔
穎脱した心は 何者にも負けず
弱者共を平伏させる
かの聖剣に刻まれた名前
後世にまで威光を残すものとなる
その名を知らぬ者などいない
後世に残る伝説は 時と共に虚飾される
さぁ祝え 今宵の宴は称賛の美酒
誰もが皆 勝利に酔い痴れる
この地に集う意味すら知らずに
互いに杯を交わし続ける
心にわだかまる一つの謎
何故 この魂達は死後でも集うのか
朧げに見せる 疑惑の影
亡霊達に刻まれた記憶
消し去った真実 欠落した過去
宴の席は 忘却の椅子
この地に集う魂は 非業の死を遂げた英雄
偽りな 今宵の杯は辛酸に溢れ
亡霊達の嘆惜を映す
耐え難き屈辱を癒すために
移ろふ魂は 今もこの地に
時を経て 訪れる夜明けは葬祭の終わりを告げる
今ここに 猛き王者が集う聖地あり
かの聖戦を征し 堕ちた勇者
英雄といえども 人間と同じ
今なお 昇天せぬ魂よ
追悼の意を込めて 祈りを捧ぐ
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