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蝉時雨
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作詞 ヒトミシリ |
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a
蝉時雨の中 抱き寄せた想い
うち寄せる波を 確かめているだけ
諦めた恋を ひとつずつ辿って
夏の終わりに 紡ぎ放つだけ
b
あの日登ったテトラポッドのその感触は
わたしの心にそぐわないほど固かった
*
頼りないその声は 潮風にとけました
ふたりの隙間には 蝉時雨響いてました
a
夏の終わりに 季節を間違えた
生まれたての小鳥 鳴き声は虚しく
諦めた恋を ひとつづつ彩る
若葉たちのように 萌えては散るだけ
b
気付かないほどのやさしい風はわたしの胸と
季節をまたひとつ吹き抜けていく、過ぎていく
*
夢みていたこの道は かげろうにゆらめいで
すれ違う子供の声 真直ぐな日差しの様
*
わたしの恋の唄 白波に消えました
その波に運ばれて 切なさがやってきました
*
あなたの名前を 小さく呼んでみました
蝉の音が響く夏 誰にも聞こえぬよう
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