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電話
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作詞 柑橘 |
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学校を早退したときとか
電話が鳴るとさ
期待しちゃうんだよね。
「アイツかな」って。
それで
私がドキドキしながら
電話に出ると
ただのワケわかんない広告のオジサンじゃん。
ガッカリしてる自分がバカみたい。
でもさ、たまに願いが叶って
「、、、あーー」
聞きなれた低い声
「オレ」
オレオレ詐欺\か。ってね。
「分かる?」
うん。分かるよ。
緊張してるのが声だけで分かる
微かに震えてる声
ぶっきらぼうな話し方で
私の名を呼ぶ
「元気?」
元気じゃないから早退したんだよ。
「大丈夫?」
うん。熱はあるけどね。
「、、、えーと。早く治せよ。」
アンタの声聞いたら
もう治っちゃったよ
「じゃ。」
「おやすみ」
おやすみ。
電話を切るのが名残惜しくて
アイツが電話を切ってから
私が電話を切る
明日はアンタに会うためだけに
学校に行くよ
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