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母の日
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作詞 館 伊織 |
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今日の花屋は混んでいました
ぼくは覚悟を決め 人込みへ入りました
そして白いカーネーションを買い
走って逃げました
走りながら思いました
“あの花屋には赤いカーネーションが沢山あったな”と
そして 何故か怒りがわいてきました
ぼくのようなのはいないのか
ぼくは母さんの墓を探しました
同じような石が並ぶ墓地は相変わらず探してしまいます
母さんの墓を見つけると見失わないようによく見て
走り出しました
“母さん カーネーションだよ
白いカーネーションだよ
母さんには白いのが良いと思って買ったんだ“
ぼくはお墓に向かって話します
だって 白いカーネーションは
「亡き母への想い」
「今もまだ愛してます」
って意味らしいからです
母さんがまだ大好きだから
母さんのところへ行こうと思いつきました
白いカーネーションはぼくに思い切りをくれました
僕は母さんに言います
“母さん またね”
ぼくは 一度家に帰ります
そして・・・
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