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5円玉
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作詞 裸蛇 |
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赤いペンキをぶちかましたような
真っ赤っ赤な夕焼けを見て
「このままずっとずっと見させてよ」と
頼んでみても相手は空
俺の頼みなんて聞かないで
勝手に辺りを暗くする
軽いポケットまさぐって
これまた軽い財布取り出して
5円を取って中を覗く
家に帰ろうとする子供達
家に帰らせようとする親達
明らかにキスを迫る男子学生
明らかにキスを嫌がる女子学生
いろんな人々が いろんな人生を
登山しながら ダイビングしながら進んでいく
そんな当たり前の世界が
今 目の前に広がって・・・
このまま自分の進むべき道
時々分からなくなって
「いったいなにを望むの?」と
たずねても返事はなくて・・・
変になりそうな自分を
ベッドへと押し付ける 壁へと撥ね付ける
軽いポケットまさぐって
これまた軽い財布取り出して
5円を取って前へ投げ出す
コロコロ転がっていくよ
時々止まりそうになるよ
その道のりをいつの間にか
必死になって追いかけてる自分が居て
いろんな人々が いろんな人生を
博打うちながら 石橋叩きながら進んでいく
そんな当たり前の世界に
今 やっとのこさたどり着いて・・・
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