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束の中の一つの理由
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作詞 玄戯 |
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真っ暗な部屋の中
手を伸ばした先には何も無くて
開いて 閉じて
何も掴めない
音すらも感じないくらい静かな部屋
孤独をかみ締めた時
「カナシイ?」
そう思っても
気のせいな気がする位にどうでもよかった
笑い合う人の群れ
誰かが笑い 誰かが怒鳴り
誰かが泣いて・・・
人の触れ合いの中に退屈する
誰もが「1」を見るようにして
それは「1」から「10」の中の「1」
知るのが怖いから
傷つけるのが怖いから
誰も心に触れたりしない
肌に触ってそれで終わるのに
どれだけの意味があるの?
「10」を中途半端に知るよりも
「1」をもっと深く知り尽くして
誰にも干渉されない世界では
「悲しみ」すら意味を持たない・・・
人ごみで薄暗い視界の奥から
伸びてきた一本の腕は俺を捕らえる
握ると 握り返してきて
確かに感じる体温と鼓動
「はじめまして。」
その言葉に涙を流して 戸惑った
悲しいの? 嬉しいの?
初めて意味を持った感情
陰陽の感情に戸惑って
どうすればわからなくて
俺は君に薄く笑った。
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