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僕の大切な人A
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作詞 雨のち晴れ |
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僕は悩んでいた
この気持ちをどうすればいいのだろう
そんな時 幼なじみが
「告っちゃえば?」
といってきた
僕はその言葉で 告白する決心がついた
「今日の放課後…屋上に来てくれないかな……?」
君は
「分かった 行くよ」
そう 答えてくれた
そして ついに 告白するときが 来た
僕はゆっくりと
しかしきっぱりとした口調で
単刀直入にきりだした
「僕は…君のことが好きだ
だから…僕と……僕と付き合ってほしい!」
僕たち二人しかいない屋上
僕にとっては
何秒…何分…何時間…のように感じるほど
とても長い沈黙がながれた
そして 君は こう答えてくれた
「ごめん…付き合うことできない
私…もう付き合ってる人……
いるんだ……」
僕は 一瞬ふと気が抜けたような
虚無感におそわれた
しかし 気を取り直し 聞いた
「付き合ってるっていうことは…
…彼氏がいるってことだね……?」
別に きつく聞いたり 取り乱して聞いた
というふではなく
ただ クラスメートや友達に聞くような口調で
そう聞いた
「うん」
当たり前の答えが返って来る
「じゃあ その人って…誰なの?」
さっきと同じ口調でそう聞いた
けれど 次に返って来た言葉は衝撃的だった
「…私……亮平君と付き合ってるんだ……」
「亮平って…僕の友達の……?」
「…うん……せっかく告白してくれたのに…ごめん」
その瞬間 頭が真っ白になった
いろんな思いと感情が僕の中を駆け巡った
でも次に僕の言った言葉は 自分でも知らないうちに自然と出てきた
「謝らないで 僕の気持ちを君に言えた
君が僕の気持ちを聞いてくれた それだけで十\分」
そして 僕の告白は終わった
君が僕の目の前から去って行った後
無償に涙が出てきた
確かに悲しかった
でもそれは 悲しいのも含めて
告白出来て良かった
なんて 思いなんかも混じっていて
なんだか よく分からなかった
負け犬の遠吠えかな?
ああ でもやっぱり 涙が止まらない
やっぱり 僕は
悲しいや
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