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秘密基地
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作詞 stray metal |
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幼いころに上った
赤い屋根の上
見えるものすべて美しく
そしてやさしい
この頃の僕と言えば
ビルの窓から
忙しく退屈な世界を見下ろす
いつか空を飛べると
真剣に信じていた日より
随分大人になってしまった僕は
未来も夢も何も捨ててしまったのだろうか
もう空を舞うような理想に
すがってはダメなんだろう
そうぼやいて肩をおとして
一日が終わる
幼い頃に作った
ダンボールの秘密基地
小さくてボロボロだけど
笑顔があふれてた
この頃の僕は立派な
建物の中にいる
何一つ文句はない
だけどなあ
実りに実った好奇心は
枯れ葉よりも早く落ちていく
でもまたそれを拾おうとしている僕もいる
現実の波には勝てない
世間体にも勝てない
ある程度のレベルがあるなら
それはそれで幸せなのだ
疲れたから早く眠ろう
そう
つまりは自分のために
全ては自分のために
自分のために?
いつか夢を叶えると
真剣に信じていた日より
随分つまらなくなった僕は
あの日にはもう戻れない
でも一生一度の人生に嘘はつけないから
枯れ葉を集めてまた花を咲かすよ
咲かなくても小さな基地で
ひっそりと夢を蒔くよ
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