|
|
|
春雪
|
作詞 萩原達也 |
|
街に雪が降っていた。
最後にひと目だけでも。
少しだけでもいいからずっと
ずっと一緒にいたかった。
初めて会った時は
ケンカばかりだった。
徐々にケンカもなくなり
信頼できる仲になった。
それでも時にはすれ違い
ぶつかり合ったりしたけれど
ずっとこのままでいられると思っていた。
そう思っていた。
誰かのために初めて泣いた。
「二度と逢うことないと思うから」
一番聞きたくなかった言葉
「もう戻って来れないから…」
街のネオンが消えてゆく中
ただ笑ってバカな話をして
ちょっとだけ悪い事してみたり
誰にも言えなかった事を話してみたり
目が合うたびに微笑むけど
どこか奥の方では寂しそうで
心配しているのか同情しているのか
今でもそのことはわからない
街の中でもう消えた色が
暗い空に浮かんで見える
ここで桜を見ることないまま
桜の散り果てた街へ行くだろう
|
|
|