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日々の出来事:8月・クーラー編
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作詞 氷狐 |
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窓を締め切って クーラーをかけて
部屋を冷やす君 まだ朝の9時で
「恋もニュースも どうだっていいわ」
ナナメに構えて 気取ったりしてる
昨日のケンカは ささいな理由で
僕が悪かった そう謝るから
ただその心を 閉ざさないでいて
冷やさないでいて
さあ早く クーラーなんて 消してしまえ
今君の家が見えてる
インターホンを押すと
君がドア開けて
「昨日は、悪かった」
「どうしてわざわざ うちまで来たのよ」
「メールで言っても ダメだと思って
僕が悪かった それだけだけどさ」
「そ、そう」それから 君はこう言った
「昨日あれから ひとりでいたらね
悪かったなって 思い直してて
でも謝ろうと ケータイ取ったら
『アイツなんか』って」
「そうそれじゃ 僕の事 許してくれる?」
君は無言でうなずいた
「ありがとう、それじゃ」と言って
僕は回れ右
「ちょっと待って」君が言った
「また近いうちに 遊びに行こうね」
顔を赤くして 僕はうれしくて
「うん」とうなずいて 恥ずかしくなって
自転車に乗って
さあ早く クーラーなんか 消してしまえ
南から風も吹いてる
すごくいい風だから
窓を開けてごらんよ
今日みたいな天気の日は
2人で外に出よう
その日吹いてる風を
肌で受け取って
ある夏の日の午後
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